『丁寧』とは今ココに在る事

 

武田双雲さん、お気に入りの書道家さんです。彼はADHDの気質を持っていますが、書道を通して落ち着きを学び、それを日常生活に活かす事(丁寧道)で、幸福度が上がって来たそうです。

 

タイトルに惹かれて読んでみました。

 

まず、丁寧とゆっくりの違いに納得しました。ゆっくりに行うから丁寧ではなく、むしろ丁寧に行うと結果的に効率良く早く出来る。

 

例えば。。。食器を洗う時、

・急いで洗ったら、

ガチャガチャ音がしたり、汚れが落ちていなかったりする。

これは当たり前にある事です。

 

・ゆっくり洗ったら、

時間はかかるが、ガチャガチャ音は無く静かに終われる。しかし、行為がゆっくりなだけで、汚れが全部落ちているかは別問題です。

 

・丁寧に洗ったら、

食器の柄や質感を感じたり、汚れの着き具合を確認したり、時には汚れが落ちた後の気持ち良さまで味わえて、なんだか食器を洗う事自体を楽しめてしまう。しかも食器洗いに集中しているので、洗い残しも無い。

結果的に楽しめて効率良く事が進んでいくのだ。

 

丁寧に食器を扱う事で、食器に対する感謝が溢れたり、絵柄の美しさに気付けたり、気持ちにゆとりも生まれてくる。

 

「ゆとりがあるから丁寧にできる」のではなく、「丁寧にやるからゆとりが生まれる」

この言葉にとてもしっくり来ました。

食器を洗う行為の先(洗い終り)に意識が在ると、忙しくガチャガチャしてしまう。つまり、洗い物が無意味な時間に思えてきて、イライラしがちになったりもする。

 

やっている行為は同じでも意味づけを変えているのは自分自身

 

義務感ではなく

「今このとき」を味わえる瞬間を増やしていけるのが『丁寧道』。

 

 

昭和までを「孔子」的な考え

平成以降は「老子」的な考えとした考察も深いなと感じました。

 

とても楽しめた一冊でした🎶

実践して行きます😊

感謝💞